ヘルニアについてもっと詳しく
疼痛性爬行(とうつうせいはこう)
急性の痛みの出る椎間板ヘルニアにでる症状で
かばうように手を腰に当てて歩く、状態をかがめ片側のひざを曲げて歩く
体がこの疼痛を回避するために勝手に歪みを作る
この場合は腰椎の前湾が無くなる(背骨が一直線になる前後のS字が無くなる)
腰背部の強い緊張
これを無理やり良い姿勢にしようとすると、下半身に強い痛みシビレが出る
ケンプ徴候
●下肢痛がある側への側屈と伸展が制限される
脊柱不撓性
腰部の緊張がかなり強くなってしまい、板のように腰〜背中がなってしまう
そうなると、脊柱の可動がなくなってしまう 動きが制限されてくる
神経の脱落ポイントの所見
● L3−L4間のL4神経の支配筋は大腿四頭筋・
感覚マヒは下腿・足の内側
腱反射の減少は膝蓋腱
不能動作は「立ち上がり」動作
● L4−L5間のL5神経の支配筋は前脛骨筋・長し伸筋・
長母し伸筋
感覚マヒは足背
腱反射はナシ
不能動作は「かかと歩行」動作
● L5−S1間のS1神経の支配筋は下腿三頭筋
感覚マヒは下腿・足の外側
腱反射の減少はアキレス腱
不能動作は「つま先歩行」動作
ヘルニアの保存療法
ヘルニアの自然消失
椎間板ヘルニアの周囲に肉芽ができる
肉芽の血管から貪食細胞(マクロファージ)が遊走
ほとんどの椎間板ヘルニアが約3ヶ月で消失
なるべく早く通常の生活に戻るのが良い
手術するかしないかの特定
1.馬尾障害が出ている場合
馬尾障害とは?
@下腿マヒ
A直腸・膀胱障害
Bサドル型マヒ
これら3つの症状が出ているような場合は手術が必要
2.急激に進行する運動マヒ
下垂足が出るなどの場合
3.高度で耐え難い疼痛が出続ける場合
寝ていても、座っても、起きていても、どんな姿勢でも
強い痛みが出続け弱まる事がほとんど無く
眠る事でさえもままならないような状態の場合
4.1〜3ヶ月の保存療法でも全く変化が出ず
さらに悪化する傾向がある場合
1.や3.になる前に通常は何らかの処置をすべきです、
この段階になる前に早めに来院してもらえれば
回復は早いです。
4.の場合も対応可能です、お早めに来院下さい。
2.は一度病院でしっかりとした検査を受けてください。
もちろん1.や3.に現時点でなっている方も
病院にてしっかりと検査してください。
症例集は → こちら
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